20代でも60代でも仕事内容は同じ
長く現役で働き続けられる
一般的な会社では60代はベテランであり、それよりも下の世代の人たちが中心となって仕事をしていますが、介護職は30代~50代が中心とはいえ、60代や70代の職員もたくさんおり、年齢によってできる仕事・できない仕事が区別されているわけではありません。年齢に関係なく介護職であれば皆、同じ業務を行います。資格の有無によってできる範囲が限られてしまうことはありますが、年齢に関係なく長く現役で働き続けることができる仕事です。
具体的な仕事内容は?
「介護」と聞いてイメージするのは、高齢者のお世話をする姿ではないでしょうか。確かに、ヘルパーとも呼ばれる介護職は有料老人ホームなどの介護施設に勤務し、利用者が日常生活を滞りなく送るために必要なさまざまな動作をサポートするのが主な仕事です。体力勝負の業務も少なくありません。年を重ねると体力が低下し身体機能も衰えるため、若い頃に比べてできないことが増えます。そのため、「仕事についていけないのではないか」と心配する人もいますが、介護の仕事は体力を必要とする業務だけではありません。介護サービスの利用を検討している人や利用者の家族の相談にのる仕事、ケアプランを作成する仕事、マネジメントに専念する仕事などもあります。
このように、介護といっても仕事の種類はいろいろあります。介護職の一般的な仕事である介助も、食事や着替え、入浴など利用者の身体に直接触れる身体介護、料理や掃除、洗濯などの生活援助、とそれぞれ分けられているため自分の体力に合わせて仕事内容を選ぶといいでしょう。ただし、身体介護を行う場合は介護の資格を持っていなければできませんが、無資格でも採用している介護施設も多く、そのほとんどでは介護職員初任者研修などの資格取得をサポートしているため、無資格で入職し働きながら資格を取得することも可能です。
介護職の職場は?
介護サービスは大きく分けて「入居型」「通所型」「訪問型」の3つに分けられます。「入居型」とは施設に入所している利用者に必要な介護サービスを提供するサービスです。有料老人ホームや特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、グループホームなどが入居型の施設です。「通所型」とは利用者が施設に通って、リハビリや入浴、食事、レクリエーションなどを行うサービスです。デイサービスやデイケア、小規模多機能型居宅介護がこれにあたります。「訪問型」とは利用者の自宅を訪問して日常生活を滞りなく送るために必要な介護サービスを提供するものです。介護職は訪問介護センターなどの事業所に所属し、そこから各利用者宅に派遣される形になります。