年齢制限のない施設も多い
何歳まで働けるのか?
介護職の募集要項を見てみると、年齢制限を設けている施設もあれば年齢不問と書かれている施設もあります。そのため、「介護職は何歳まで続けられるのか」と考えている人も多いのではないでしょうか。
高齢者が増え続けている今、介護の仕事はニーズが高くなっています。しかし、その反面、人手が不足している施設も少なくありません。少しでも人員を確保しようと、熱意がある人は経験や年齢を問わず採用する施設が増えています。実際、定年を60歳としながらも65歳まで契約可能としている施設や70代の職員がいる施設もあります。ほとんどの業界では定年を機に退職する人が多いのですが、介護業界は年齢制限がなく定年後も働ける業界だといえます。
これまでの人生経験が活かせる
ただし、介護の仕事は体力を必要とする場面も多いため、加齢による体力の低下を心配する人もいることでしょう。年齢制限がなく誰でも転職しやすいとはいえ、若い人の方ができる仕事の幅も広く活躍しやすいのですが、介護の仕事は体力がすべてではありません。介護業界でミドル・シニア世代の人が多く活躍しているのは、年齢を重ねた分の人生経験を業務に活かせるからです。また、若い人よりも年齢が近いため高齢者が心を開きやすく、利用者の気持ちに寄り添う接し方にも慣れています。そのため、採用する施設側も今後を担ってくれる若手世代だけではなく、即戦力としてコミュニケーション能力や人柄などを活かして利用者と向き合ってくれるミドル・シニア世代を求めています。
もし体力面が心配なら週に数回、短時間勤務が可能な訪問介護員として働くといいでしょう。訪問介護員は家事の支援が中心なため、自分の体力と相談しながら働けます。
年齢別の割合
厚生労働省のデータによると、介護業界で働いている人のうち男性は20代~30代が中心で、女性は30代~40代が中心となっていました。しかし、男女ともに50代以上や60代以上の割合もそれなりにあるため、他の業界よりもミドル・シニア世代は転職しやすいでしょう。実際、ミドル・シニア世代を対象にした求人も増えており、65歳以上の割合は30代の割合とそれほど大きく変わりません。
年齢別の割合について下記のサイトで詳しく説明していますので参考にしてみてください。
年齢を理由に転職を諦める必要がない介護職は「特別な能力や資格がなくても始められる」「長く現役で働き続けることができる」としてミドル・シニア世代から大きな人気を得ているのです。